波濤を超えて

荒れ狂う紺碧の海にたった一隻の帆船を置き、砕け散る波頭と灰雲の雨を逆境に、水平線の微かな光を未来と重ね、舵を握る者の確固たる意思と前進し続ける勇気を描いた。危険も平穏も抱える大海で進み続ける行為こそが道を切り拓き、光を絶やさないというメッセージを厚塗りの筆致と寒暖対比で可視化した。