秋風になる

秋のはじまり、金色と緑がゆれる草原のまん中で、柴犬がこちらを見つめています。やがて訪れる別れのとき——愛犬は肉体を離れても、秋風となってまた頬を撫でに来てくれる。

そんな祈りと約束を、柔らかなタッチとそよぐ筆跡で閉じ込めました。